スプレッドシートでの時間計算テクニック(24時間超の足し算など)

スプレッドシートでの時間計算方法

スプレッドシートでの時間の足し算、引き算

 

スプレッドシートを使って勤務時間の計算など入力された時刻から時間を計算する方法を紹介します。

  • 2つの時刻から時間を計算する
  • 計算した時間から固定の時間(1時間、45分)などを引く
  • 時間を合計して24時間超の表記を行う

こうしたことがスプレッドシートでは計算式表示形式の変更で行えます。

 

2つの時刻から時間を求める(引き算)

 

引き算で時刻から時間を求めることができます。
【=B2-A2】のように計算式を入力することで、2つの時刻の時間が表示されます。

 

ただし、時刻が全角数字で入力されていると上記(右図)のようにエラーとなります。
使用しているフォントによっては、全角と半角の判別がつきにくいものもあるので気をつけて下さい。

 

求めた時間から任意の時間を引く

休憩時間を除外する場合など、求めた時間から任意の時間を引くこともできます。

 

スプレッドシートでは数値の「」を、時間では「1日」とみなします。「1」が1日なので、時間にするなら「1÷24時間」、分にするなら「1÷1440分(24×60)」です。

  • 【=C2-(●/24)】と計算式に入力すれば、C2セルから●時間引いた値が表示され、
  • 【=C2-(●/1440)】と計算式に入力すれば、C2セルから●分引いた値が表示されます。

 

時間の足し算(24時間超の表示)


SUM関数を使えば、指定した範囲の時間の合計を算出することができます。

【=sum(範囲)】と計算式に入力

 

24時間超にならない?


24時間超の時間が表示されないときは、メニューから「表示形式」→「数字」→「経過時間」を選択すると24時間超の時間が表示されます。

 

24時間超表示で「秒」の部分が不要の場合は、メニューから「表示形式」→「数字」→「カスタム数値形式」を選択して下記のように【[h]:mm】と入力してください。

これで24時間超の表示が可能になります。

 

スプレッドシートで時間を計算するための基礎知識

スプレッドシート内部では時間は数値として扱われています。
1日を数値の「1」で表し、時間は小数点以下の数値で表しています。

例)「1.5」という数字は「1日と12時間」という意味になります。

 

日付を数値で表すことのメリットは計算できるようになることです。
任意の2つの日付を引き算すると、そのあいだの日数を計算することができます。

例)7月21日ー4月8日=104日

例)4月9日ー4月8日=1日

 

日付形式で入力されている値から時刻(時、分、秒)を取り出すには関数を使用します。

HOUR関数 「時」を取り出す =HOUR(日付形式の値:セル)
MINUTE関数 「分」を取り出す =MINUTE(日付形式の値:セル)
SECOND関数 「秒」を取り出す =SECOND(日付形式の値:セル)

 

先生のためのスプレッドシートの解説本

上記で説明したマラソン記録方法など学校で先生方がGoogleスプレッドシートを使う際に必要な機能に絞った解説書です。

  • 1章 基礎知識
  • 2章 基本操作
  • 3章 便利な機能
  • 4章 計算式・関数
  • 5章 成績処理
  • 6章 独自関数
  • 7章 活用事例

明日から使えるように活用事例を豊富に掲載しています。