スプレッドシートでの得点分布表示方法(FREQUENCY関数と箱ひげ図)

スプレッドシートでの得点分布表示方法

FREQUENCY関数での得点分布表のつくり方

スプレッドシートではFREQUENCY関数を使って下記のような得点分布表を作ることができます。

  • テストの得点が一覧で設定されている表(左図)をもとに得点分布表(右図)を作成。
  • 「0-9」は「0点から9点」、「10-19」は「10点から19点」の意味。
  • 「0-9」行の「国語」列が「9」となっているのは、国語で0点から9点が9人いることを示す。

 

スプレッドシートでのFREQUENCY関数の使い方

=FREQUENCY(データ,クラス)

  • データ…振り分ける元となるデータ。上図では「A2:A101」とA列のセルを指定
  • クラス…データを振り分ける基準。上図では「$G2:$G11」とG列のセルを指定

「クラス」というのがわかりにくいのですが、ここに振り分ける基準となる数値を設定します。
上の例ではG2セルに「9」、G3セルに「19」、G4セルに「29」…とG11セルまで設定しています。

 

ココに設定した値は、この数値「以下」となるデータの数をカウントします。
「9」と設定した場合は、9以下。「19と設定した場合は「10以上19以下」となります。

 

H列に「0-9」「10-19」「20-29」…のように設定しているのは見た目のため。
FREQUENCY関数の動きには関係ありません。

クラスとして使用したG列を非表示にして、H列を残すと最初に紹介した得点分布表のようになります。

 

FREQUENCY関数を設定するのは一番上のセルのみ

 

FREQUENCY関数は一番上のセルに設定すれば、その下のセルにも値が表示されます。このとき表示するエリア(上の例だとI3セルなど)にあらかじめ値が入力されているとエラーになります。

FREQUENCY関数がエラーになるというのはこの原因のことが多いです。

 

ただし、横には表示されないので、横は個別に設定する必要があります。

スプレッドシートでの箱ひげ図のつくり方

スプレッドシートではQUARTILE関数を使って下記のような箱ひげ図を作ることもできます。

  • テストの得点が一覧で設定されている表(左)をもとに四分位数表(右)を作成。
  • 四分位数表(右)から箱ひげ図を作成。

 

QUARTILE関数を使った四分位数表の作成方法

=QUARTILE(データ,四分位数)

  • データ…振り分ける元となるデータ。上図では「A2:A101」とA列のセルを指定
  • 四分位数…「0」から「4」を指定

四分位数に設定した値により表示される数値が決まります。

四分位数「0」 データの最小値
四分位数「1」 第1四分位(25%)の値
四分位数「2」 データの中央値
四分位数「3」 第3四分位(75%)の値
四分位数「4」 データの最大値

 

箱ひげ図を作るための四分位数表は「データの中央値(QUARTILE関数に設定する四分位数は「2」)」以外のものをそれぞれ設定します。

 

スプレッドシートでの箱ひげ図のつくり方


上記のように四分位数表が準備出来たら、四分位表の範囲を選択して、上部メニューの「挿入」から「グラフ」を選択。

 


グラフの種類で「箱ひげ図(ロウソク足チャート)」を選択するとグラフが表示されるので、大きさなどを調整して完成です。

 

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