
テンプレートとして用意したひとつのファイルを人数分コピーして、ファイル名に氏名などを一括で設定する方法の紹介です(Windowsのバッチコマンドを使用します)。
例)上記では「年間予定表.xlsx」という元ファイルを教員の人数分コピーして、それぞれのファイル名に教員名をつけています。
ファイルをコピーして、「年間予定表 - コピー.xlsx」となったファイルを右クリックして「名前の変更」からファイル名を設定する方法だと、ファイルが多い場合は時間がかかってしまいます。
こうした場合はWindowsのコマンドプロンプト(コピーコマンド)を使うことで一括でコピーから名前を変更することまでできます。
この方法はワードなどエクセルファイル以外でも使用することができます。
【作成するバッチコマンドの形式】
copy□コピー元ファイル名□コピー先ファイル名
□が半角スペースを意味しています。コピー元ファイル名の前後に半角スペースが入ります
この形式となるようにコピーコマンドを作成します。
エクセルで下記のように設定することで一括で用意することができます。
D列にコピー先のファイル名に付加する名称を設定して、C列で計算式を使って、新しいファイル名を作成しています。コピー元となるファイル名は、すべて同じ(テンプレートとするファイル)です。
上記の状態でA列からC列までをコピーすると、あいだがタブとなるので、コピーしたコマンドをメモ帳などに貼り付けて、タブを半角スペースに変換します。
タブを半角スペースに変換
メモ帳でタブを変換するには「検索する文字列」のところでタブを入力するのではなく、タブが入力されているファイル(別のメモ帳など)でタブの部分をコピーして、これを「検索する文字列」のところに貼り付けます(「置換後の文字列」には半角スペースを入力)。
Windowsエクスプローラーでコピー元のファイルが入っているフォルダを表示し、そのフォルダ名のところをクリックして「cmd」と半角で入力します。
cmd入力後にコマンドプロンプト画面(背景が黒い画面)が表示されます。このコマンドプロンプト画面にコピーしたコマンド(タブをスペースに変換したもの)を貼り付けます。
上記の方法(Windowsエクスプローラーで、フォルダ名のところに「cmd」と入力)することで、コマンドプロンプト画面起動時に、そのフォルダがカレントフォルダ(カレントディレクトリ)となります。
Windowsのメニューからコマンドプロンプト画面を起動した場合は、コピー元のファイルがあるフォルダに移動する必要があります。
ファイルが指定したファイル名でコピーされます。コマンドプロンプト画面を閉じて(右上×クリック)、エクスプローラーで確認するとファイルが作成されていることがわかります。
元となるファイルを作って、それを人数分(教員分、生徒分)用意するときに便利なテクニックです。ファイルをコピーして、右クリックで名前の変更をひとつひとつ行うより効率的ですので、このテクニックを活用してみて下さい