


先生方から「授業用のスライド作成に一番時間がかかっている」という声をよく耳にします。ゼロから構成を考え、文字を打ち込み、デザインを整える作業は残業時間を増やす大きな要因の一つです。
そこで今回は、Gemini Notebook(旧NotebookLM)の強力な機能である「スライド作成機能」を解説します。
この機能は授業準備のパラダイムシフトを起こすポテンシャルを秘めています。使い方から、学校現場でそのまま使えるプロンプト例、そして「パワポ出力時の落とし穴」まで徹底的に解説します。
NotebookLMは文章の要約やクイズ作成だけでなく、アップロードした資料をもとにプレゼンテーション用のスライドを自動生成することができます。
操作は非常にシンプルです。授業で使いたい資料(PDFやテキストなど)をソースとして選択し、画面上の「スライド資料」ボタンをクリックするだけで、AIが内容を瞬時に分析し、スライドの構成・テキスト・適切な画像を配置したスライドセットを作成してくれます。
AIに「おまかせ」でスライドを作成してもらうなら、プロンプトは不要です。
スライドを作成する際、授業の目的や時間に合わせて以下の3つの項目を指定することができます。
| 詳細なスライド | 生徒にそのまま配布したり、自学自習用に使わせたりする場合に便利です。情報量が豊富に記載されます。 |
|---|---|
| プレゼンターのスライド | 授業でプロジェクターに投影し、先生が口頭で補足しながら進める場合に適しています。要点だけがスッキリとまとまります。 |
授業の持ち時間や、扱うテーマのボリュームに応じて、スライド全体の枚数(長さ)を「デフォルト」か「短め」から選択できます。導入部分だけなら「短め」がおすすめです。
ここがNotebookの真骨頂です。単に要約させるだけでなく、プロンプト(指示文)を入力することで、「誰に向けて」「どんな目的で」スライドを作るのかを細かくカスタマイズできます。
プロンプトは空白(何も入力しなくても)でもOKです。カスタマイズなしで、AIにおまかせで作らせることになります。
実際の授業準備ですぐに使える、効果的なプロンプト(カスタマイズ指示)の例を3つご紹介します。
コピー&ペーストして、先生の教科や単元に合わせてアレンジしてみてください。
新しい単元に入る際、生徒の興味を惹きつけるためのシンプルなプロンプトです。
中学生向けに授業の導入となる内容にしてください。
単元の終わりに、ゲーム感覚で知識の定着を図るためのスライドを作成します。
中学生レベルの復習用クイズスライドを作成してください。
【条件】
・全5問(3択クイズ形式)
・各問題の次のスライドに「正解」と「なぜそれが正解なのかの簡単な解説」を配置する
・生徒が楽しみながら理解度をチェックできる構成にする
探究学習や、ペアワーク・グループワークを円滑に進めるためのファシリテーション用スライドです。
生徒同士の話し合い活動(グループワーク)を促すための授業スライドを作成してください。
【条件】
・対象:中学2年生
・「なぜこうなるのだろう?」「もし〇〇だったらどうなる?」といった、生徒が思考・議論したくなるような「問い」を各スライドのトップに配置する
・スライドの最後に「話し合いのポイント」と「まとめ」のスライドを作成する
完成したスライドは、お使いの端末にダウンロードして授業で活用できますが、出力形式に関して非常に重要な注意点があります。
作成したスライドは、「PDF形式」または「PowerPoint形式(.pptx)」でダウンロードすることが可能です。学校のPC環境や、Googleスライド等の使い慣れたツールに合わせて選択してください。
PowerPoint形式でダウンロードできるものの、スライドは文字も含めて「1枚の画像」として出力される仕様になっています。
そのため、ダウンロードした後にPowerPointのソフト上でテキストボックスをクリックして文字を打ち換えたり、フォントを変更したりすることはできません。
「ダウンロードしてからパワポで直せないなら、どうやって微調整するの?」と疑問に思われますよね。修正は、ダウンロードする前にNotebook上で行います。
以下の手順で、AIに修正指示を出して改訂版を作成します。
「またゼロから生成されるから時間がかかるのでは?」と心配されるかもしれませんが、スタジオ機能を使った修正(改訂版の作成)は、最初にスライド全体を作成した時よりも短い時間で完了します。
サクサクと微調整を重ねて、理想の教材に仕上げていきましょう。
大変便利なスライド作成機能ですが、1日あたりの作成回数には上限が設けられています。
「少しずつ何度も作り直す」という使い方をしていると、途中で制限に引っかかってしまう可能性があります。カスタマイズのプロンプトをしっかりと練ってから生成ボタンを押すなど、計画的に活用することをおすすめします。
Gemini Notebookのスライド作成機能は、適切なソースとプロンプトの組み合わせで、授業準備の負担を劇的に減らしてくれます。
AIツールに任せられる部分はどんどん任せて効率化し、先生ご自身の休息時間や、生徒と向き合う時間を少しでも増やしていきましょう。ぜひ、次回の授業準備から活用してみてください。

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