


ここではGemini Notebook(旧NotebookLM)を使い込んでいくと必ず直面する「チャット履歴」に関するノウハウを掲載します。
「昨日AIに作ってもらった指導案の続きを書きたいけれど、履歴はどこ?」
「学年主任とノートブックを共有したら、私の書いた恥ずかしいプロンプトも見られちゃうの?」
こうした疑問や不安を解消し、チャット履歴の再利用テクニックをわかりやすく解説します。
結論から言うと、Gemini Notebook(旧NotebookLM)でのAIとのやり取りはしっかりと保存されています。まずは基本的な保存の仕組みと、履歴の探し方を押さえておきましょう。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)のチャット履歴は、「ノートブック」と呼ばれるプロジェクト単位で自動的に保存されます。
ブラウザのタブをうっかり閉じてしまったり、別の作業に移ったりしても、履歴が消えてしまうことはありません。次に同じノートブックを開けば、前回のチャットの続きがそのまま画面に残っているため、いつでも作業を再開できます。自分で「保存ボタン」を押す必要はありません。
では、過去のやり取りはどこから見返せばよいのでしょうか。
ノートブックを開き、画面下部のチャット入力欄の上にある会話履歴を上にスクロールするだけで、過去のやり取りをさかのぼることができます。
特に重要なAIの回答(完成した小テストや、よく書けた所見の文案など)は、回答の右上にある「ピン留め(メモに保存)」アイコンをクリックしておきましょう。画面左側の「メモボード」に独立して保存され、後から一瞬で見返すことができるようになります。

校務DXを進める上で、学年団や教科担当の先生同士で一つのノートブックを共有する機会も増えてくるでしょう。ここで最も多いのが、「自分のチャット履歴が他の先生に丸見えになるのでは?」という不安です。
結論から申し上げます。ノートブックを共有しても、あなたのチャット履歴が他の先生に見られることはありません。
NotebookLMの共有機能で他のメンバーに共有されるのは、あくまでアップロードした「ソース(参考資料)」と、全員で見られるように固定した「メモ」のみです。画面下部で行うAIとのチャット(壁打ち)は、完全に各個人のアカウントに紐づいたプライベートな空間で行われます。
作成途中の不格好な文章や、AIへの試行錯誤のプロンプトを同僚に見られる心配はありませんので、安心してAIを活用してください。
この仕様を理解すると、チームでの校務が劇的に効率化します。
例えば、「学年共通のルールブック」や「昨年度の行事マニュアル」をソースとして入れたノートブックを作成し、学年団で共有します。
ソースは全員で共有しつつ、A先生は「自分のクラス向けの学級通信の作成」をチャットで行い、B先生は「配慮が必要な児童への声かけの相談」をチャットで行う、といった「共通データの活用と、個別作業の分離」がひとつのノートブック内で完結するのです。
チャット履歴が安全に保存されることがわかったら、次はその履歴を「再利用」して残業時間を削っていきましょう。
AIから理想的な回答を引き出せたときの「プロンプト(指示文)」は、貴重な資産です。
例えば、歴史の授業で「ソースの資料から、中学生向けの4択問題を5問作成して。解説も付けて」という指示で良いテストが作れたとします。次回以降は、履歴をさかのぼってそのプロンプトをコピー&ペーストし、「範囲を第2章に変更して」と付け加えるだけで、全く同じクオリティの小テストを数秒で量産できます。毎回ゼロから指示を考える必要はありません。
先生の仕事は、空き時間や放課後の細切れの時間を繋ぎ合わせる必要があります。履歴が残るNotebookLMなら、シームレスな作業再開が可能です。
月曜日の空き時間に「学級通信の見出し候補を5つ出して」とAIに投げかけておき、水曜日の放課後にその履歴を開いて「3番目の見出しで、もう少し柔らかい表現で本文を書いて」と指示を続けることができます。思考を途切れさせることなく、隙間時間を最大限に活用できます。
長く使っていると、不要な履歴やノートブックも溜まってきます。
画面をすっきり保つための整理術も覚えておきましょう。
不要になった一時的なメモは簡単に削除できます。

ピン留めした「メモ」の場合は、メモの横にある三点リーダーから「削除」を選択するだけです。

チャット履歴全体をクリアするにはチャット欄の右上にある三点リーダーから「チャットの履歴を削除」を選択します。
授業や分掌ごとにノートブックを作りすぎると、目的のノートブックを探すのに時間がかかってしまいます。年度末や学期の変わり目には、ホーム画面で不要になったノートブックを削除し、整理しましょう。
最後に、学校現場でAIを利用する上で絶対に守るべきセキュリティの鉄則をお伝えします。
前述の通り、チャット履歴は他の先生には見えません。しかし、クラウド上にデータが保存されている以上、児童生徒の氏名、成績、家庭環境などの「個人情報・機密情報」をプロンプトとして入力することは厳禁です。
所見の作成などをAIに手伝ってもらう際は、必ず「Aさん」「B生徒」といったイニシャルや仮名に置き換え、具体的な個人が特定できない抽象的な情報のみを入力するよう、校内ルールとして徹底してください。
NotebookLM(Gemini Notebook)のチャット履歴は、単なる過去の記録ではなく、先生の業務を効率化するための「資産」です。
この仕様を正しく理解し、先生ご自身の強力な「専属アシスタント」として、毎日の校務DXと定時退勤にお役立てください!

教育現場のAI活用は、次のステージへ。
話題の「Gemini Notebook (NotebookLM)」を使いこなし、先生方の事務作業を安全かつ圧倒的に効率化するためのガイドブックを出版しました。
「AIはむずかしそう…」という方でも、すぐ使える具体的なアイデアを解説しています。定時退勤を実現したい先生、職員室での働き方を変えたい先生は必見です。