


「生成AIを授業に取り入れてみたいけれど、生徒にウソの情報を教えないか心配……」
「探究学習や調べ学習で、情報収集の効率をもっと上げさせたい」
「小テストやワークシートなど、教材準備の時間を少しでも短縮したい!」
GIGAスクール構想が定着し、教育現場でもAI活用の波が押し寄せる中、先生方からよく聞かれるお悩みです。こうした「授業での生成AI活用」における課題を一気に解決してくれるのがGoogleのAIツール「Gemini Notebook(旧NotebookLM)」です。
本記事では、学校の先生方に向けて「なぜNotebookLMが授業活用に最適なのか」その理由と明日からすぐに使える4つの実践アイデア&コピペOKのプロンプト(指示文)を徹底解説します。生徒と一緒に使う際のステップや安全指導のルールも網羅していますので、ぜひこの記事を片手に、新しい授業づくりに挑戦してみてください!
世の中にはChatGPTを始めとする様々な生成AIがありますが、なぜ教育現場、特に「授業」においてはNotebookLMが選ばれているのでしょうか。その理由は、教育現場に欠かせない「正確性・面白さ・安全性」の3つが揃っているからです。
通常の生成AIはインターネット上の膨大な情報から回答を生成するため、事実とは異なる嘘(ハルシネーション)をつくことがあります。これを授業で生徒に使わせるのはリスクが高いですよね。
しかし、NotebookLMは「先生がアップロードした資料(PDFやGoogleスライド、指定したURLなど)」のみを情報源(ソース)として読み込み、その内容に基づいて回答します。
ソースに書いていないことは「資料には記載がありません」と答える仕様になっているため、授業で極めて安全に活用できるのです。
NotebookLMには、読み込ませた資料を元に「2人のAIパーソナリティがラジオ番組のように会話しながら解説する音声(オーディオ概要)」をワンクリックで生成する驚きの機能が搭載されています。
この機能を使えば、例えば国語の解説文章や歴史の資料を「聴く教材」に変化させることができます。英語の長文を読ませて英語での音声解説を作れば、そのまま生きたリスニング教材になり、反転授業の予習コンテンツとしても効果抜群です。
学校でAIを利用する際、絶対に譲れないのが情報セキュリティです。
NotebookLMは、Google Workspace for Educationのアカウントで利用する場合、入力した質問やアップロードした資料が、AIモデルの再学習に利用されることはありません。生徒の安心・安全な学習環境を守りながら、最先端のテクノロジーを授業に導入できます。
AI学習につかわれることがなくても、個人情報を入力することはNGです。
ここからは、実際の授業で効果を発揮する4つの活用アイデアをご紹介します。チャット欄に入力するだけで使えるプロンプト(指示文)もご用意しましたので、用途に合わせてコピー&ペーストしてご活用ください!
授業の導入や確認で使う「小テスト」や「ワークシート」の作成を劇的に時短します。自作の解説プリントや指導要領のPDFを読み込ませるだけで、単元のポイントを網羅した問題集が一瞬で完成します。
あなたはプロの〇〇科(※例:中学校国語科)教員です。
アップロードした資料の内容に基づいて、授業の確認用小テストを以下の構成で作成してください。
グループワークの発表メモや、授業後にGoogleフォーム等で回収した「振り返りシート」の記述結果(スプレッドシートやCSV)をNotebookLMに読み込ませます。
クラス全体の意見の傾向や面白い視点を持っている意見をAIが瞬時に分類・可視化してくれるため、次回の授業でのフィードバックや議論の深掘りに直結します。
アップロードしたクラス全員の振り返りコメントを分析し、以下の3点をまとめてください。
授業で扱ったスライド資料や配布プリントを読み込ませたノートブックを生徒に共有しておけば、家庭学習時の「AI家庭教師」になります。
「授業のここが分からなかったから教えて」「この公式はどうやって使うの?」といった生徒個々人の質問に対し、先生の授業内容に沿った形で24時間いつでもAIが解説してくれます。
この単元の学習内容について、私が理解を深めるためのサポートをしてください。
まず、資料全体の中で「最もつまづきやすい重要なポイント」を3つ、中学生でも分かる噛み砕いた言葉で解説してください。その後、私の理解度を確認するための「一問一答クイズ」を1問ずつ出題してください。
「総合的な探究の時間」や調べ学習で、ネットサーフィンに時間を奪われてしまう生徒はいませんか?
あらかじめ先生側で選定した信頼できる論文や論文のURL、統計資料などをNotebookLMに読み込ませておけば、その資料群からのみヒントを出してくれる「生徒専用の安全なAIリサーチアシスタント」になります。
私は〇〇について探究学習を進めている中学生です。
このノートブックに登録されている資料を分析して、以下の質問に答えてください。
NotebookLMを授業に取り入れる手順は非常にシンプルです。
まずは先生がテスト的に触ってみて、少しずつ生徒への共有へと進めていきましょう。

画面の指示に従い、そのノートブックでAIに参考にしてほしい資料を追加します。
1つのノートブックにつき、最大50個のソース、1ソースあたり最大50万語という非常に大きな容量を読み込ませることができます。

先生の教材準備として使う場合は、そのままチャット欄にプロンプトを入力して小テスト等を出力し、プリントやドキュメントに貼り付けて利用します。
生徒自身に探究学習などで使わせる場合は、画面右上の「共有」アイコンから、Google Classroomのクラスグループアドレスなどを追加し、「閲覧者」または「編集者」として権限を共有すれば導入完了です!

最後に、学校の授業で生成AIを安全・効果的に運用するために、絶対に押さえておきたい3つの注意点をお伝えします。
生徒の提出物をAIに分析させる場合、いくら学習データに使われない仕様とはいえ、生徒の氏名や個人情報をそのままアップロードするのは避けましょう。
Excelやスプレッドシートの状態で、氏名の列を削除するか、「生徒A」「生徒B」といった記号に置き換えてからPDF化・CSV化してアップロードするのが、学校現場における鉄則です。
学校の授業においては、著作権法第35条により、必要と認められる限度において著作物を複製・利用することが一定程度認められています。
しかし、市販のドリルや参考書などをそのままNotebookLMに読み込ませて作成した教材を、インターネット上に一般公開したり、他校と共有したりすることは著作権侵害になる恐れがあります。あくまで「担当する授業のクラス内」の範囲での利用にとどめてください。
生徒がAIツールを使いこなすようになると、レポートの作成などを「AIに丸投げ」してしまう懸念が生じます。授業で利用を開始する前に、以下の情報モラルと活用ルールを生徒と共有しておきましょう。
今回は、先生方に向けて「NotebookLMを使った授業活用のアイデアと実践プロンプト」をご紹介しました。
NotebookLMは、先生の代わりをするものではなく、先生の授業デザインを豊かにし、生徒一人ひとりの学びに寄り添う「優秀なアシスタント(相棒)」です。
まずは先生ご自身の小テスト作成や教材の要約といった小さなステップから、ぜひNotebookLMの力を体感してみてください。

教育現場のAI活用は、次のステージへ。
話題の「Gemini Notebook (NotebookLM)」を使いこなし、先生方の事務作業を安全かつ圧倒的に効率化するためのガイドブックを出版しました。
「AIはむずかしそう…」という方でも、すぐ使える具体的なアイデアを解説しています。定時退勤を実現したい先生、職員室での働き方を変えたい先生は必見です。